☆天国からの手紙☆

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▼登場人物▼ ☆笑福亭Bee ☆祖父(他界人) ☆母 ☆霊能師 ☆その他…多数 笑える話ばかりじゃない こんな私も今じゃ感じなくなったが昔は少し霊感と言うモノがあったようだ ほんの少し怖くてチョッピリ切ない そんな話をしよう 【激痛初日】 小学3年生のある日の事 学校の休み時間に友人と話をしていると 「ズキッ!」 腰にもの凄い激痛が走った 「う!かは…!」 激痛過ぎて言葉にならない 冷や汗も出てきた 「どうした?大丈夫か?」 友人が心配そうに見ている やがて痛みも徐々に治まり会話も出来るようになってきた頃に始業のチャイムが鳴った その後 何事もなく学校を終え帰宅した時にその出来事を母に話した 「ふーん…何だろねぇ…」 軽く流すような返事に私も一時的な痛みと思いあまり気にせずにいた 【激痛から2日目】 翌日の朝 登校の為に起床しようとベッドから出た 「ズキン!」 また激痛が走る 「いってぇ!」 その声に母が心配し学校を休み病院へ行く事にした レントゲンの結果 骨などに異常はなく成長期に見られる筋肉の伸びと診断された 「まぁ 湿布でも貼っておけば治るよ」 医者のそんな答えに私達親子は安心して帰宅した 【激痛から3日目】 腰の痛みを感じる事なく登校し教室へ無事に到着 「ん?なんか…」 教室の違和感を感じながら席に座り授業の準備をしていた 「おはよう!」 仲の良い友人が挨拶をしてきた 「あ…おはよう!昨日休んだから今日の給食楽しみだよ」 すると友人は不思議そうな顔をし返事を返した 「誰が休んだの?」 「いや…俺だけど…」 友人はさらに不思議そうな顔をした 「昨日一緒に給食食べたじゃん?帰りも一緒に帰ったし…大丈夫?」 私は確かに休んだ 母と病院へも行った 給食も食べていない 一緒にも帰っていないはず… 「あぁ コイツ冗談言ってハメようとしてるな?」 私はそう思い友人の冗談に付き合った その時始業のチャイムが鳴り担任が来て授業が始まった 「じゃあ この問題を答えてみなさい」 担任は私を指差した 「あ…ん わかりません」 昨日の復習らしく休んだ私はわからなかった 辺りの友人達が小さく笑った 「昨日は理解して答えていただろう!」 担任は半分怒鳴り調で私に言った 「えっ?…昨日は休んだんで…」 教室は笑いの声が上がった
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