1章 1話 約束

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1章 1話 約束

約10年ほど前だろうか。 僕、神崎 勝託(かんざきしょうた)は、その時小学1年生だった。 僕は小学1年生までは鹿児島県に住んでいたが、親の都合で神奈川県にいかないといけなかった。 そして空港にいく5時間前、僕は女の子と約束を交わしたんだ。 その女の子はいきなりこんなことを言ってきたんだ。「私のことを忘れないって約束して」 って。 今思うと不思議な質問だけど子供の僕には意味がわからなかったから、僕は元気よく答えてあげた。 「もちろん忘れないよ!約束だよ○○ちゃん!」 約10年後 「こんな約束したなぁ…」と授業中、教室のすみの席で呟いていた。いきなり記憶がフラッシュバックしていたのだ。 懐かしいと思う気持ちの他にもうひとつもやもやした感情が芽生えた。 「その女の子の名前は…なんだっけ。」 また教室のすみの席で呟いていた。
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