1章第3話 朝

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1章第3話 朝

「勝託ー!朝よー起きなさーい!」 お母さんの声と共に僕は目を覚ました。 窓からは光が指していた。 朝、僕は朝が好きだ。 朝起きた時窓からの太陽の光が自分に当たるので、スポットライトを浴びてるみたいな気持ちになるからだ。 けど、少し矛盾がある。 僕は、あんまり目立ちたがり屋ではない。 友達も最小限でいいと思ってしまう人だ。 友達はいっぱいいた方がいいと言う人もいるが僕はそう思わない。 自分は影でひっそりしていたいので特に気にしていない。 ただ、何故かスポットライトを浴びることは好きなのだ。 影でひっそりしているのが好きなのに何故なんだろうか。 そう思いながら学校の準備を終え下に降り、リビングへ足を運んだ。 「おはよう勝託」 「おはよう母さん」 何気ない会話だ。 そして、机のところには珍しい人がいたので驚く。 「あれ、父さん今日は仕事ないの?」 といった。 「今日は、会社出勤じゃなくて遠方の方に行くからな、少し遅めに出ても大丈夫なんだよ」 と言った。今の時間は7:25 僕は50に出るのでこの時間がいつもだ。 お父さんは10分に出るので、朝は大体会わないことが多い。 だから、朝ご飯を一緒に食べれることが少し嬉しいのだ。 その後身支度をし30分にご飯を食べ始めた。 父さんは呑気にコーヒーを飲み新聞を読んでいた。 今日は納豆とご飯。 日本のご飯っぽい朝ご飯だ。 ご飯を食べてる最中父さんから質問がきた。 「最近どうだ。学校楽しいか?」 と言われた。 「楽しいよ!友達と一緒に喋ったり、遊んだりしてるからね!」 笑顔で楽しそうに言った。 「そうか、ならいいんだ。勉強も怠らないようにな」 と言われ、少し嫌な顔をしながら「はーい」と言った。 会話しながらご飯を食べていたらもう出る時間になった。 急いで「ごちそうさま」と言って上に置いてある荷物などを取りに行った。 そして、玄関前、お父さんとお母さんがいた。 凄く珍しくて新鮮だった。 「勉強頑張れよ」と父さんに言われた。 僕は「うん!」と元気に言ってローファーを履きそして「行ってきます」と言った。 「気をつけて行ってねー」とお母さんに言われ2人に見送られた。 凄くいい朝だ。 勝託の胸元は太陽の光と反射して光り輝いていた。
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