13.処暑

1/1
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ

13.処暑

 処暑の雲口笛の音草の波  ビル群は幾度の秋を迎えんや  秋の色七つ八つには収まらず  幾たびか野分に耐えし木肌かな  秋めくや河畔を照らす月を待つ  他愛なき夢の果てなむ秋澄みぬ  切なさは斜面の先の彼岸花  田に落ちる雲の影さえ秋の色
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!