13人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
14.白露
間に合いし浴衣纏いぬ秋の空
秋空に強き電波を放ちけり
秋蛙雲眺めつつ暮れる日や
塩漬けの地蔵秋雲飽かず見る
夕霧の甘くほどけるダリアかな
アラマンダいろいろあって恋となる
秋夕焼愛されたくて斑入り増す
秋の庭黄ばらのみ知る初恋や
綿密に夕陽詰め込む柘榴かな
白鷺の脚秋水に浸しけり
無意味なる意味求めゆき芒果つ
午過ぎて白秋の花染まりゆく
ねこじゃらし抱き寄せられた人のこと
風纏い風染めてゆく藤袴
秋服をふつうにきれいとほめる人
浅草の秋の散歩や鉢の花
最初のコメントを投稿しよう!