19.小雪

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19.小雪

 六地蔵褪せし鶏頭供えたり  少しずつ色を失う冬河原  ぬくもりを求めて影の濃さ増しぬ  貴人去り紅葉濃さ増す日暮れかな  声聞こえ窓を開ければ初時雨  バラはバラの美しく冬なればこそ  冬近し深呼吸して照れ笑い  仕事なく軽き晩秋の水車かな  紅葉の色翳りゆく茶室かな  目で追いし滝の流れに紅葉なく  七五三袴の草履脱げかかる  見てくれの冴えない寒ブリうまきかな  ウクレレの窓をゆらぎぬ師走かな
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