20.大雪

1/1
前へ
/34ページ
次へ

20.大雪

 選り好む瞳愛しく紅茶飲む  大雪に大切な君温める  冬の土手葛飾の彼岸にくすむ空  冬の霧目の先見ゆる渡し舟  アフリカの記憶くすぐる日向ぼこ  高砂やこの踏切に音を上げて  冬至近し銭湯の香に誘われぬ  落葉なく寺男去る帝釈天  紅い薔薇泣き虫彼女に似合いけむ  年越しの少し多めのちゅーるかな  短日や練習も青春もまた  記念写真撮らせてくれた別れの日  二人乗り遥か昔の温もりや  小舟降り堤を越して冬鰻  全体的にはあったか冬のアルパカ  社会とか地域とか冬の三猿
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加