4.清明

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4.清明

 遅桜うたたね覚めぬ宇宙あり  常春の花をかざしぬ日間賀島  夜桜の下に待つ人睫毛の影  魂のゆく方なるか春の空  魂は空にはないよ君のそば  春の日に君が手を引きし春日山  春の朝日々繰り返す奇跡かな  春の蟹貪らざるも意気地なく  今日はみな同じ挨拶夏隣  雨の日に辺りを照らす春の花  ペダル踏み春海風をこじ開ける  春の街彼方に見えるスカイツリー  薄墨に静けさ沈む春しぐれ  チューリップ並んで咲いて散るのかな  もう一度電車から見るチューリップ
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