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「これから警察官として、市民を死ぬ気で守ること!」
上司はこう言ったのだが、俺はこの”死ぬ気で”という言葉が嫌いなので、言うことにした。
「すみません、俺は死ぬ気でやりません」
「どういうことだ! 警察官は時には決死の気持ちでやることも大切なんだ!」
「いや自分が死んだら平和じゃないですよ、だから自分も誰も死ななくてもいい世界を目指して頑張ります」
周りからは拍手が起きた。
そう、俺はそれくらいの心持ちだ。
上司の言うことに反発するくらいのことを躊躇なく言わなければ、市民の平和なんて守れないと思っているから。
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