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さーそんなこんなで、ようやくクソATMが死んでくれた。
喪服は着てるけど気分は晴れやか、超ハッピー。流石に静かにしてたけど、ジュリ扇もって墓石の上で踊ってやりたい気分。
あとはここだけ、今だけの我慢。今日からアタシは自由の身。遺産使い潰して遊んでやるんだもんねー。何しよっかなー。
なんて、うきうきしながら解散するのを待ってたら、クソガキ共が何か難しい顔しながら近寄ってくる。
「オヤジの代わりに、俺等で絶対、お袋の事守るからさ。マジで………ぐすっ……お袋だけは……なが……長生きして……くれよ…」
はぁ?
言われんでもそーするわ。アタシの人生はこれからはじまんだよ。ウッシャッシャッシャ…
これから散々遊び呆けてやんだから。止めたって聞かねえぞ?一応アンタ等に悪いから借金だけは勘弁してあげるけど、遺産は無いと思えよ?自分達で稼ぎな、絶対アタシに擦り寄ってくんなよ?ボケが。
ホント、どいつもこいつもアタシの邪魔ばっかりしくさってよ。
アタシに苦労と不幸をみんな押し付けて、くたばっちまってよ。
働かないで済んだってだけ。それ以外は何一つ上手くいかない。我ながらなんて可哀想な人生なんだ。
やっと幸せになれる、コレで。
…………………コレで。
………………………はぁ。アタシが疲れちゃったら、さ?
介護とか考えないで、早目に施設にぶち込んでよ。アンタ等にケツ拭かれるなんて、まっぴらだからね。
つーかそれよりもよ。せっかく良い遺伝子残してやったのに、アンタ等2人して何でまだ独身なんだよ。
とっとと孫の顔みせろよ。
礼儀だろ。ホント、グズなんだから。
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