#00. 恋は、知らないうちに散らかっている。

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 何故か、当時流行りの、ぷにっこ、という、スクイーズに近い、ぷにぷにとした可愛らしいぬいぐるみを持っていて、寂しがるわたしに手渡して励ましてくれた。あの素敵な少年……、が、まさか。  黒沼さんだなんてぇえ。  今宵もわたしはときめきと煩悶を抱き眠る。――恋は、知らないうちに散らかっている。そういうものだ。  *
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