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そう、男達は敗軍の殿を務めているのである。
「ああ..もっと愉しみたかったなぁ」
やがて國軍は解体され、皿帝の傀儡になる。
そうすれば、自分はどう処されるのか。
果たして一般市民として生きていけるだろうか。
そんな思考を反芻するうち、履帯が地面を掴む音 ー
奴らが、姿を現わす。
肉眼では豆粒ほどに見えるが、光学機器を覗くと その全貌が露わとなった。
鈍色に光る車体、聳そそり立つ砲身。
皿帝べいていの塹壕装甲車S60、兵員輸送車S2の混成部隊が丘陵を越えてくる。
60台以上の車輌が一箇所に殺到する。
S60は6台一列になり、先鋒となって進んでくる。
その後にS2が続いた。
男達が潜む丘まで700米の所で、突如轟音が響き渡った。
ここからは見えなかったが、味方の誰かが梱包爆薬を起爆したのだ。
それが合図だった。
爆破を喚び水として、一斉に射撃を始める。
なけなしの弾を撃ち込む。
10秒もせぬうちに弾倉が空になる。
装甲車は潜望鏡や視察窓、特に車長のいる展望塔を集中して狙う。
男の射撃によって左側2輌の動きが止まる。
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