挑発し捲る女のように

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 ウクライナ戦争に於いてロシア軍による更なる残酷非道な虐殺が起きるのではないかとの鬼胎から、「てめー、やってやるぞ、コラッ!ぐらいの強い態度が必要なんじゃないか。煽る訳じゃないけど、俺自身はやってやるぞ、コラッ!って武器を持って相手の前に向かって行きたい。ビビって弱腰だと余計やってくる、いじめみたいなもの。弱腰なくせして核を持ってない弱い国と想定したウクライナを攻めている。一歩間違えると、日本にも来ちゃうかもしれない。やってやるぞこらって」と日本も強い態度が必要と訴え、日本への侵攻の可能性も有り得ると示唆したのは、シンガーソングライターで俳優の泉谷しげるだ。彼らしく相変わらず威勢が良いが、こんな好戦的なことを言うと、自民党やネトウヨが喜ぶだけなのであって安部晋三が調子よく、そうだ!しげちゃん!その通りだ!ウラジミールなんか糞食らえ!と軽々しく乗って来るのが目に浮かぶようだ。  大体、暴力団同士の抗争じゃないんだからあんた独りが武器持ってロシア軍に突っ込んで行ったところでどうなるっていうんだ。あんただけが死ぬなら未だしもアホな追随者が続けば、犠牲者を増すだけだ。煽る訳じゃないって言うけど、大きな影響力があるあんたみたいに一見勇ましいようで、その実、軽挙妄動な事を言うと、結果的にかなりの者を煽ることになり、あんたみたいなことを言い出してプーチンを甚だしく挑発して本当にロシア軍が日本に侵攻して来てしまうことになりかねない、と一旦思ったが、経済的に疲弊し、ウクライナだけで手一杯なのに海を渡って日本まで侵攻するのは、流石に無理だろう。  泉谷しげるは杞憂をしている訳だが、しかし、まあ、ロシアのウクライナ侵攻を受け、「中露と北朝鮮が同じタイミングで軍事行動を起こすことを念頭に複雑な対応を強いられる複合事態にも備えなければならない」と指摘し、「もし中国による台湾有事が数年後に起きて日本にも危機が迫った時に何も準備していませんでしたでは済まされない。部隊や装備の充実を急がないといけない」と強調する小野寺五典を安全保障調査会長に据える、この事実を見ても国の舵取りを任す訳にはいかないと分かる、危険極まる自民党が防衛費をGDP比1%から2%に引き上げを目論んでいる時にだ、年寄りの癖に何、青臭いこと言ってるんだ!フォークを通して平和を訴えてたんじゃなかったんか!改憲して平和憲法を廃止して軍拡して中国との戦争に備えようとする自民党を翼賛する気か!結果的にそうなっているのだ。  中国は北京五輪決行の失策によってコロナ感染拡大の煽りを食っているとは言え、長らく平和を保つ中でアメリカを抜いて世界一の経済大国になろうとするまでに発展成長して来たんだ。それを有害無益な戦争をしてぶち壊そうとする訳がない。今や中国がくしゃみをすると世界が風邪を引くと言われる位、中国は世界経済の中心で世界の工場で世界中がお客さんみたいなもんだから今後もどの国ともいざこざを起こさずに儲けたいんだ。現にロシアのウクライナ侵攻以来、NATO加盟の西側諸国に対して我々はロシアとは違う、冷戦状態にはなりたくないと言っているんだ。なのに小国だけに小心者で臆病なものだから不必要に怯えて誇大妄想した結果、一人合点して中国を脅威的存在に捏造し、知恵のないガキみたいに悪あがきしている訳だ。そこまでになったのはオフショアバランシング政策を進めるアメリカに煽られているからで中でもアメリカの格好の傀儡に選ばれ、中国を脅威に仕立てているのは安部晋三だ。こいつは無分別にも北朝鮮に対してもそうだが、中国を挑発する発言をしまくって態々自国を危険に晒している。そしてロシアのウクライナ侵攻を受け、核シェアリングしようとか色んなアホなことをほざいている。  ロシアのウクライナ侵攻から学ぶべきは、平和的外交によって中国を含むアジア地域での安全保障を確保することであって戦争に備えて消費税を上げてまで防衛費を上げることではない。  大体、防衛費を倍にしたって中国の半分にもならない。それに量だけでなく質も日本は中国に大きく引けを取っているのであってAI技術もIT技術も世界一を誇る中国は、やろうと思えば、迎撃不可能なAIドローン兵器で原発を狙い、日本全土を被曝させることも出来るし、要人を殺って反撃意欲を萎えさせることもできる上、迎撃不可能な極超音速弾道ミサイルを撃ち込んで日本全土を焦土にしてしまうこともできるし、サイバー攻撃で原発の冷却システムを停止させ、日本全土を被曝させることも出来るのだ。だから中国から見れば日本が反撃能力(敵基地攻撃能力)を身に付けた所で焼け石に水だ。側聞するところによると、中国が攻撃してくる兆しが見えたら先手を打つというのだから敵基地攻撃能力を反撃能力と言い換えたのは誤魔化しに過ぎないのであって専守防衛を破ることになり、先制攻撃となって中国と全面戦争に発展し、そうなれば、徒でさえ世界の防衛体制の潮流から外れた時代錯誤の二十世紀型の戦争のやり方しか知らない昭和頭の自民党内閣が軍備を推し進める日本は、無残にも惨めにもいとも簡単に中国に壊滅させられるだろう。而もだ、中国と仲良くしなければ経済が破綻するのは火を見るよりも明らかなのに仮想敵国と名指しして中国を挑発するんだから、どんだけ自民党はドアホなんだと全く呆れ返る。中国と戦争になればアメリカが加勢してくれるから大丈夫とでも思っているのか?オフショアバランシング政策を執るアメリカの目的は、日本に言い値で兵器を大量に買わせ、儲けることであり、中国を戦力消耗したところで叩くことであるから消耗するまで遠くから高みの見物と洒落込んで日本を助けるどころか見殺しにするのである。  だから中国と戦争すれば日本列島が地獄と化し悲惨極まりないことになるのは間違いない訳だし、日本が防衛費を上げて軍拡すればする程、中国を刺激して本当に中国を驚異的存在にしてしまい、国民の生活を経済的に圧迫し、欲しがりません勝つまではという戦時中の標語が復活するような貧しい世の中になる訳だから戦争に繋がる防衛費を予算に充てるのは百害あって一利なしなのだ。  しかし、自ら国家間の緊張を高め、キナ臭くしている時は、日本防衛を名目にタカ派的な一見勇ましいことを言うと、国民受けが良く、支持されてしまうもので参院選に向けて自民党は追い風に乗ってしまっている。  嗚呼、政府も国民も終わっとる、ま、誰がやってもおんなじと諦め、政治に無関心で無知なのを良いことに政治が良からぬ方向へ暴走し、それをネトウヨにも誤魔化されながら感知できないでいる、そんな訳で全く以て日本は危機的状況だ。矢鱈滅法セクシーな格好をして男を挑発しておいて犯されてから後悔する愚かな女のようにならなければ良いが・・・こんな例え話を用いて危惧することが出来るのは、僕くらいなものか・・・
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