夕食はベリーパイ

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パチパチパチ 私たちの後ろから、拍手がもう一つ聞こえた。 「流石はロチェスター卿が呼んできたお方だ!いや 、お見逸れしました。」 「ダニエル……さま……」 拍手の主はイケメン執事のダニエル様だった。 彼の容姿がよほどお気に召したみたいで、ケイト様のお顔がたちまち朱に染まる。 「今日は一体どのような?」 執事さんがこんなところまでやって来るのは珍しい。私は用件を尋ねた。 「明日は天気も良いようだし、皆でベリー狩りなどどうかな?と思いまして。」 「ベリー狩りっ!?」 「おや、メアリー君はベリーお好きですか?」 「はい!大好きです。そう言えばもうベリーの季節ですね!」 昔からベリーパイが大好物だった私は、思わず弾んだ声をあげる。 何と言っても今は夏。ベリーのとっても美味しい季節だ。 明日の夕食、ベリーパイだといいなぁ…… 「そうね!メアリーがそんなに好きなら、あたしベリー狩り行こうかな。」 「じゃあ、決まり。ということで。」 「はい!」 ケイト様はベリー狩りそのものよりも、ダニエル様とのお出かけがよほど嬉しかったようで、最後の返事がとっても弾んでいた。
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