音楽が紡ぐもの

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「窪田、おはよう」 「おはよ」 その後も私と小野との関係は特に変わらず、単なるクラスメイトのまま。変わったことと言えば、小野から挨拶されるようになったことぐらい。 告白する勇気もなく普段通り過ごしていたある日、突然事件はおきた。 「小野、お前二年の子に告られてただろ!?」 「俺も見た!」 「マジかよ!? 俺よりモテるなんて許せねぇ」 小野が登校するとクラスの男子達が集まって騒ぎ始めた。隣の席に座っている私は、嫌でもその会話が聞こえてくる。 平然なふりをして座っていたけど、心臓がバクバクしておかしくなりそうだった。 「で、何て返事したんだよ!?」 「可愛い子だったしOKしたに決まってるよな!?」
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