家の鍵(3)

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家の鍵(3)

「いやあぁーーーー!」 前を向くと私の目の前に……人体模型がいた。 人体模型は私に一歩一歩と、どんどん近づいてくる。 嘘、本当に人体模型がうご、動いている!? 気持ち悪い!!私は気づいてしまった……噂と同じく心臓がない……と言う事は噂道理なら…… 私は無我夢中で走った。人体模型も走って追いかけてくる。 見た目によらず本当に早い。 あっ ドサッ 私は足がもつれてこけてしまった。 痛い、でも今はそんな事を考えてる暇は……気がつくと人体模型の手が私に伸びてくる やばい、終わった…… 私は観念して目を瞑った。どうせなら痛くありませんように…… あれから数秒たったが何の痛みも感じない、一体どう言うことだろう? 私は閉じていた目を開けた。 目の前の光景は異常だった……さっきまで目の前にいた人体模型がバラバラになっている…… 「大丈夫か?」 「え?」 声のする方を見てみると 服が黒のカーディガンを身につけて髪が茶髪で、グレーの瞳でタレ目の同じ年くらいの少年?がいた。 少年は、尻餅をついた私に手を差し伸べながら話しかけてくれたが全然身を映えがない。 「あの……」 「ん?どうした?」 「えっと…」 ガシャ 私が喋ろうとした次の瞬間さっきまでバラバラだった人体模型がまたくっつきだした。 嘘…… そんな、さっきまでバラバラだったのに……もしかしてパーツ一つ一つが意志を持ってる? また、こっちに人体模型が近づいてくる。 どうしよう!!どうしよう!! 私があたふたしていると、隣から 「はぁ~、つんちゃんちょっと待ってろよ?」 「え?」 少年は人体模型の方にどんどん近づいていく。 「危ないから、逃げてください!!」 「大丈夫だ、つんちゃん安心しろ」 そうは言ってもあれは人間じゃない!
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