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学校生活(1)
“で”あれから無事家に帰ることができ、現在学校に来ることが出来たわけであるが………
「なんでいるの?」
「いゃあ、そう言う“契約”だし。」
「ハァー…….」
そう、私のクラス“3年2組”に“千隼”君がいるのだ。
しかも私の机付近で浮いている。
正直今は授業中なので少し邪魔くさい。
気のせいだと思うが先生の視線が痛いような気がする…
なぜこうなったのかと言うと……時は戻り数時間前……
「あの……千隼さん、その助けてくれたお礼をしたいのですが……」
「え!お礼?そんなのしなくていいって」
「でも!」
助けてもらったのだ……恩はしっかり返さないと
「……じゃあ、俺と“契約”してくれないか?」
「“契約”ですか?」
「ああ、契約だ、まぁ“契約”と言っても堅苦しいものじゃ無いし」
「どのような内容ですか?」
「俺の場合“お前の背後”にいることが条件さ。
ほら、俺“幽霊”だろ?今までずっとその辺彷徨いて辛かったから、住処みたいなところが欲しくてな」
私の“背後”か…‥それくらいなら……
「良いですよ。」
「え?」
「良いですよ、私の背後で良いのならどうぞ」
「自分で言っててなんだけど……本当に良いのか?」
「本当に良いですよ」
自分の背後くらいなら他の人に迷惑をかける訳でもないし、それに害が無さそうだから大丈夫であろう。
少し頭を悩ませるように頭を傾け空中に浮かんでいたが、考えがまとまったのか彼はとても良い笑顔で喋り出した。
「……じゃあ、契約な!」
そして、千隼君は私の手を取り……
手の甲に唇を押し付けた。
「は?………えっはいい??」
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