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聖女暴発する
6歳の魔力検査は王国民の義務であり、この段階である程度の将来の進路が見据える事ができる為、貴族も庶民も関係なく自分の住んでいる領地の神殿に自主的に調べに行く。
貴族は総じて魔力が多めなので、自分の領地を守るための魔法を行使するため、魔法操作を中心に領地経営や、国政を学ぶことが多い。魔力が少なめな者は、職業に特化した教育を施される。
庶民も魔力量に応じて同様の教育の機会を与えられるが、これは各々の領地によって違うのが実情である。
神殿の審査官は女性で、ミリアに検査手順を丁寧に教えてくれた。
要はミリアの目の前にある、デカい水晶球に触れて、魔力を流せと言うことである。
「あの、審査は私と審査官さんだけですか?」
「ええ、そうですね。人数は少なくても、水晶に魔力が刻まれるので、大丈夫ですよ」
「もし壊れたら?」
「? 壊れたことは無いですね」
「割れたら?」
「ヒビも入ったことはないですよ」
「何かあっても大丈夫? 怒らない?」
女性はニコニコとして
「大丈夫ですから、全力で魔力を流してくださいね」
と、答えてくれた。
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