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『よっしゃ~ 言質は取ったぜ! 全力とか最近やってねーもんな~』
ミリアが水晶に触ると表面が7色に輝き始める。
「えっ、あら、いや、7色ってええ~?!」
次に金色に輝く光が部屋中を照らす。
「ええっ、聖属性?!」
続けて『ビキビキッ』という音がする。
「あ、やっべ!」
とミリアが言った途端、水晶球が爆音と共に木っ端微塵になり四散してしまった。
爆風でドアがぶっ飛び、壁が崩れ頭の上のシャンデリアが落ちてきたが、咄嗟に張ったシールドに当たって、足元に転がり、ガラスが割れて散らばった。
最後に水晶球の金属の土台がネジ曲がり、パタン、と倒れた。
「あ・・・ 部屋壊した」
「・・・・」
ミリアが振り返ると、女性が腰を抜かして座り込んでいる姿が目に映る。
「ごめんなさい、水晶なくなっちゃいました~」
テヘっという感じで首を傾げる美少女の前で、女性審査官は意識を手放した・・・
神殿の女性審査官は、一時パニックになっていたが、時間の経過と共に落ち着きを取り戻した。そして、ミリアンヌの魔力量と八種類の魔力を褒め称え、
「ミリアンヌ様の正確な魔力量は王都の大神殿で無ければ測り切れないと思います。大神殿にて、是非とも大神官様とお会いになって下さい」
と、王都の大神殿行きを勧めてきた。
同時にやたらと立派な、金ピカの縁取りの紹介状を父親である侯爵に
「これが、大神官様との面会の為の紹介状でございます」
と満面の笑みで渡してきた。
これを見て、『よっしゃ~、計画通り! 』と侯爵の後ろに立ち、脳内でガッツポーズをするミリアには誰も気が付かないのであった。
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