お爺ちゃんと内緒話

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「転生者でも、藍色とかは珍しいんだよ。君、前世はかなりなヲタク?  だったでしょう」 「・・・ハイ」 「雷が生まれる条件とか、ラプラスの悪魔とか、ネットで見たり調べたりをしたクチ? 」 「・・・イイエ」 「後はパソコンとか、情報処理関係とかを勉強してたか、理工系の学校を卒業したか、仕事にしてたか」 「あ、ハイ」 「ソレか~」  お爺ちゃん詳し過ぎる~ 「ゲーム会社の社畜でした・・・」 「えっ! 」  目を真ん丸にするお爺ちゃん。 「じゃ、じゃあさあ」 「あ、はい」 「この世界が、乙女ゲームがベースになってるって知ってたりするの? 」 「あ、ハイ。製作者サイドでこの『乙花』担当でした」  そう、通称『乙花』。 『乙女の恋は花盛り~恋も冒険もあなた次第☆』とかいう、こっ恥ずかしいタイトルのこのゲーム。  ネットのダウンロードのみの販売で「今更感」満載で売り出されたが、全年齢対象で、お子様も大丈夫な乙女ゲームとしてPTAの監視をくぐり抜け、順調に売上を伸ばして安定の利益率をキープしていた、我社の土台骨ゲームだったのだ。  ま、途中で死んじまったので、続編とかあったかどうかは知らないんだけどね。  お爺ちゃんが黙ってしまった・・・ 「あの~?」 「なんてことだ・・・」 「?」 「神様って呼んでいい?」  お爺ちゃんにガシッと両手を握られた。  どういうこと?!
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