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聖女筋トレを嗜む
6歳になったミリアである。
「ミリアちゃん、似合うわ~。今度こそ似合うわよ! 」
ぴらっぴらの薄いブルーの総レースのワンピースである。うん、よく似合っている。
侍女に髪の毛をいつもの三つ編みのお下げから、ドレスと同色の水色のリボンをあしらったハーフアップにされて鏡の前に立たされる。
そしてお約束の半目になる。
「母さま、マーサ・・・」
「なあに?」
「何でしょうお嬢様」
「確かに似合っています」
「良かった~! 」
「しかし、コレでは私の趣味の妨げになります」
「「・・・・・」」
「マーサ、この姿で腕立て伏せとスクワット、素振り百回とランニング、最後のストレッチが出来るとは思えません」
「「・・・・」」
「いつものように乗馬服にします」
「「・・・・・」」
「泣き落としは効きませんからね」
ガックリと肩を落とす女性2人を尻目にリボンを解き、自分でちゃっちゃと三つ編みを始めるミリア。
あっという間に首の後ろのボタンを器用に外してドレスを脱いでしまう。
コルセット等は子供なのでまだまだ装着していないため、身軽な格好になってしまう。
まあ、要するにキャミソールとドロワーズ姿である。
「お嬢様、今日は神殿で魔力検査なのですよ、せめて今日くらいは乗馬服は・・・」
「そ、そうよ、ミリアちゃん! マーサの言うとおりよ!」
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