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女子は支度に時間がかかるもの
承認の儀の当日、午後1時。
各国の代表達が大神殿の奥にある大転移門から現れると、待ち構えていた神官達によって大聖堂の貴賓席へ次々と案内されて行く。
リンデン公国やシャガル王国の様にハイドランジア王国に隣接している国以外は承認式に参加するために現聖王の申し出の通リ、転移門を使った移動となった。
中には転移魔法そのものを使うのが初めての国もあったが国際機関でもある冒険者ギルドの協力もあって何のトラブルも無くスムーズに事が運んだ。
実は今回ハイドランジア王国への移転魔法に関してはギルドの協力もあっって実現したと言っても過言ではない。
各国の首都には必ず冒険者ギルドがある。
ギルドはスクロールの販売元でもあるのだが、使う為の指導も行っているため職員達は教えるプロである。各国の代表者達に品物を届けるついでにレクチャーも請け負ってくれた。
これに関してはミゲル自身がSクラス冒険者としてギルドに籍を置いていることも多いに関係していると巷では囁かれているが真偽の程は謎である。
まあ、いい加減少ないSクラス冒険者なのだ、ギルドとしてもそれなりの下心はあったとしても不思議ではないだろう・・・
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