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「まあねー、『復活』と『再生』で若返ってんの繰り返すとさー、伴侶がジジババになったらシラケるわよね。お相手は若返んないんだからさぁ」
「・・・そ、そうだな。確かに」
目を白黒させるミゲル。
「だからアタシは独身で通したけどね~、アンタ達はお互いがこの世界で唯一釣り合いが取れてる相手同士だからさ結婚もいいかもだけどさ、余所見が浮気になっちゃう事もあるからね~ そこん所もよく考えなさいね」
「・・・いや、浮気とかしねえよ」
焦るミゲルを見ながら、ニヤニヤするお爺ちゃん。
「まあ、アンタたちは見たところ『ニコイチ』だからね。前世からの縁は深いしさ。2人一緒でやっと一人前だわよ」
「そうなのか」
「今のところはねぇ。祈りの広がり方が違うのよね。ミリーは縦、アンタは横って感じなのよ」
「?」
「今日、実感するだろうからよく見てるのよ。自分とミリーの違いを。どっちが優れてるって事じゃなくて、2人で完成形なのよね。面白いわよね」
うふふと嬉しそうに笑う大神官である。
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