平和への感謝

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平和への感謝

 招待客達はハイドランジアのフリージア城へと移動するためにもう1度大転移門へと向かい始める。  このまま城で各国代表と王家の交流会にて、アレクシス第1王子とエリーナ嬢の婚約の発表があるらしい。  これにより、アレクシス第1王子が立太子する事が確定し、正式に王太子となる。  おめでた続きのハイドランジア王国である。  ・・・・ついでに終わらしとこう~! 的な魂胆が丸見えだ。  まあ、いいんだけど。 「ミリーとミゲルは神殿の周りに集まっている民衆に顔見せするからコッチだからね。あー、やっと終わったわ」 「ジジイ、転移門に魔力流さなくていいのか?」 「ああ、あれ? 別に行かなくても流してあるからいいわよ。あんた達の神聖力を補充したから当分へっちゃらだわよ」 「「・・・天に返してねーじゃん・・・」」 「神殿と聖堂の維持のための魔力は、聖堂の結界石にメルがいっぱいにしてくれてるからそっちも心配無いし」 「「「・・・・はぁ」」」 「普段はアタシが減ったら満杯にしとくんだけどね。今日はアンタ達ので補っといたから1年は持つわねぇ」 「・・・・・」  ホッホッホッと肩をゆらしながら愉しそうにする大神官を見ながら複雑な面持ちになる2人と1匹である。
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