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今日は神殿で、魔力の属性と魔力量の判定を受ける日なので、ここからが勝負である。フンス、と腕に力瘤を作る美少女をちらりと見る母と侍女。
「ねえ、マーサ。やっぱり私の子育て間違ってたのかも・・・」
「奥様、僭越ですがよろしいでしょうか」
「なあに? 」
「子育てとおっしゃいますが、私から見て、どちらかというとミリア様が奥様と旦那様を育てられて来たような気が致しております」
「・・・・そうかしら」
「ハイ」
「・・・・そうかも」
小声で侍女とやり取りをする母を横目で見ながら、父の隣に座り窓の外を眺めるミリア。
「緊張しなくても大丈夫だからね、ミリア。家庭教師に教えてもらった通り落ち着いて検査に挑めばいいよ」
柔らかくそうミリアにいう父は彼女が生まれた頃から比べると、格段に女性に受けが良くなったらしい。
これもミリアの教育の賜物である。
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