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出逢い
龍二が働き出して、三ヶ月。
まだたいしてカクテルも作れず、グラスを磨いたり、掃除したりしているだけだったが、常連客達の評判は上々だった。
その中の何人かの女と寝た。
一応、龍二にも性欲があり、求められていちいち断るのも面倒だった。
けれど、みんな龍二の下で喘ぎ、1回きりの行為で満足するのか、それ以上誘って来ることは無かった。
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「キミ、いい身体してるなあ!」
ある日、常連客である藤堂物産の社長がやって来て、龍二をそう褒めてくれた。
「何かスポーツをやってるのか?」
藤堂は、何故か興味深そうに森辺を見ている。
「あ、学生時代にボクシングを」
「そうか!それはいい」
藤堂は、ジンフィズを飲み干すと、「ママちょっと」と松浪に声をかけた。
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