第二章 タイムカプセル 氷

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 築茂も、俺が何の情報を持っているのか確認せずに、公開させる所が怖い。多分、俺の情報など、筒抜けになっているのだろう。 「口止め料として、この部屋とランチは貰っておきます」 「そうしてくれ」  変に辞退するよりも、長い物には巻かれておこう。  築茂が帰ったので、事務所に行ってみると、編集長室には鍵が掛かっていた。それでも、隠し窓があるので覗いてみると、全裸で和泉は転がっていた。  息はしているようなので、このまま放置しておいた方が、和泉のプライドを守れるだろう。 「明智、帰ろう」 「そうですね」  残りの捜査は明日にしょう。
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