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下半身が疼くのは雄の本能なのだから仕方がない。
それを花ちゃんは理解してくれているし、僕もハッキリと理解しておきたかった。
「……別にね、太ちゃんと店長さんの仲だから紙袋を持って帰ってくる事に関しては気にしてないよ。
店長さんがどんな人かは知らないけど、『彼女とイチャイチャして楽しんでね』っていうお姉さん心があるんじゃないかな?」
タイチの冷たい指によって下着姿となった花ちゃんが、突然そんな話題を口にしてきた。
「それはまぁ……そうかも。『ガールフレンドちゃん』みたいな言い方をしてたから」
タイチの意識を高めてきたのに、不意に「太ちゃん」を出されると正直困る。
「『ガールフレンドちゃん』なんだぁ♪私。女子高生みたいな子を想像されてるのかなぁ……」
けれどもその言い回しは自分の首を自らの手でキツく締めているように感じられて「男」としての心が傷んだ。
「店長の意図は分かんないけど、現実のガールフレンドちゃんも充分可愛いと僕は思うよ」
「んっ……」
ご主人様の言う『ガールフレンドちゃん』を勝手に想像しては、「24歳の私じゃ見合わないよね」と言いたそうな表情をしてくる花ちゃんに、僕はタイチの気分に立ち戻ってもう一度そのフローラルな唇を食み、グロスを残らず舐め取っていく。
「可愛いよ花ちゃん……大好き」
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