花から求められる犬と、主人との約束

3/27
前へ
/796ページ
次へ
「噛んで引っ張るのって、軽く?チワワだからそんなに強くは引っ張れないでしょ?」 「そうね」 「お尻側……だよね?」 「お尻の時もあったし、前からもあったの」 「まっ……!!」 (前側からもあったって、それってどういう状況?!カスミさんは下着姿で家の中をうろつく人なの??!)  お尻側ならまだ想像がつくけど前からもあっただなんて、1歳か2歳くらいの話なんだろうけどなかなかエッチなチワワくんだ。しかもカスミさんもちょっと変じゃないだろうか? (っていうか、人間のカスミさんのショーツをチワワが狙うって良くある話なのかな?僕、カスミさんに騙されてるんじゃないかな?)  カスミさんは真面目なお客様でセラピストを騙すなんて真似をしそうにないだけに困惑してしまう。 「じゃあ……今日だけだよ?しかもお尻側だけ。それでいいかな?」 「わぁ♪ありがとう!リョウさん大好き♪」  考え悩んだ挙句、条件をつけた上で了承するとカスミさんはとても喜び自らうつ伏せになって薄紫色のショーツを履いたお尻を突き出すように腰を上げた。 (うっ……既婚者女性の臀部(でんぶ)が目の前に……)  僕もベッドの上に四つん這いになると僕の視界全面に丸いお尻がドーンと現れ、しかもそれが嬉しそうに左右へフリフリしているのだから何ともやり辛い。
/796ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加