花から求められる犬と、主人との約束

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「あぁん……そう、それなのぉ♡」  目を(つぶ)っているからハッキリとは分からないけど、こうして歯で噛んで引っ張っているのだからショーツが段々とずれてきてお尻が徐々に露出している筈だ。  その状況にカスミさんはとても喜び、快楽を得ているようなゾクゾクした女の声を僕に聞かせていた。 「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」  1分程度のプレイなのに、僕は既に息を整えられずにいる。 「ありがとうリョウさん♡すごく嬉しかった!」  顔を上げて上半身を起こした僕をカスミさんはうつ伏せのまま僕の方へと振り返り、人妻らしい色気のある微笑みを見せて御礼を言う。 「……じゃあ、今からはキスやなでなでを始めていくね」  片手でショーツを元の位置に戻すカスミさんの仕草を視界に入れながら、僕はニッコリと笑って見せた。 「今日は(うなじ)に3回と、脚に3回……」 「あとの4回は?」 「おへそ♡お腹ってちょっとだけ恥ずかしいんだけど、大好きなリョウさんにだったら触られても嬉しいの♪」 「頸、脚、おへそだね。いっぱい気持ち良くなってね、カスミさん」  僕は時刻の確認をし、いつも通りの営業スマイルやセリフをカスミさんの後ろ半身に優しくかけてながら四つん這いでその身体を跨ぎリョウとしての仕事を果たした。
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