花から求められる犬と、主人との約束

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 グロスの効果で高まっていく男の欲情は目の前の愛する花ちゃんの衣服を脱がし、水色の花柄ショーツ一枚だけにさせる。 「花ちゃんが可愛いから興奮しちゃうけど……今は(タイチ)だから、安心してね」  そう告げた僕は犬の「お座り」の体勢をとって 「えっ?」  舌先でショーツの端を手繰り寄せ歯でそれを噛んだ。 「タイ……チ?」  僕が噛んだのはショーツ前面にデザインされた刺繍花の一つで、位置的には骨盤辺りなんだろうか?  刺繍糸で固く形作られた花弁を前歯でしっかり挟むなり、ゆっくり下ろしていく。 「ん……」  後退しながら引っ張らずとも、顎を上から下へと動かすだけでショーツは綺麗な脚を通過して足の甲へとストンと落ちる。 「っはぁ……」  フローラルな唇を味わい尽くし発情した僕の舌や歯はそれだけでは飽き足らず、脚の付け根のツルツルした部分と、縮毛(ちぢれげ)の生え際の部分との境目を舌先で何度も往復したり前歯でカチカチと毛先を噛んだりして、僕同様発情した匂いや塩味(えんみ)がかった体液の味を(たの)しんだ。 「んもぉ……タイチってばエッチなワンコっ!めっ!」  たまらず僕の頭を両手で引き剥がし、目が合うなり可愛らしく叱る花ちゃんに 「だって花ちゃんが可愛いんだもん。グロスも美味しかったし」  僕は吐息を荒くしながらそう答えた。
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