花から求められる犬と、主人との約束

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 シャワーの湯で互いの髪や肌を濡らしたら花ちゃんはシャンプーの泡を泡立て始めた。 「あのゴムって9個入りだよね?先月店長さんから4箱もらったから全部で36個。  1日に1個使って、ガールフレンドちゃんの生理期間を考慮してからの今のタイミングだったのかなぁ?」 「先月は『お年玉』って言われて、今回は『バレンタイン』って付箋(ふせん)に書かれてたよ」 「お年玉にバレンタインかぁ〜店長さん面白いね♪ワードセンスが私じゃ思い付かないや。  でもタイミング的に『先月分が無くなる頃だから追加分』って意味なんだよねぇ」  泡立てた泡を、背伸びして僕の頭に乗せて指でワシャワシャと茶色の短髪を洗っていく。  甲斐甲斐しく洗髪してくれる花ちゃんの両胸はその度にプルンプルン揺れていて、自然と僕の両目はそちらへと集中しプルンプルンな丸いものに向かって 「そうなんだろうね」  と花ちゃんの言葉に同意した。 「でも太ちゃんの現実のガールフレンドちゃんが、歳上で太ちゃんをエッチに求めてるなんてところまでは想像つかなかったんじゃないかなぁ?  36個のゴムを、2週間ちょっとで使い切っちゃったんだもん」  プルンプルンはセクシーにそう喋ると僕から数センチ離れ、代わりに泡と湯で視界を狭めていく。
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