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便利なこともある
「まあ外見さえ気にならなきゃいいんだぞ。俺はもとの桑田真一だし」
「めっちゃ気になるわよ!黒光りしてるし、なんか羽とか見えてるし。もしかしてあんた飛ぶの?お願いだからそれだけは堪忍して。あたしあんたに飛ばれたらおしっこちびりながら失神しちゃうから!」
いや、愛人をそこまでさせるほど俺は悪趣味じゃない。ちょっと興味はあるけれどね。いやいやそうじゃない。仕事だ仕事!
俺は自分のデスクに向かい椅子に腰かけた。椅子が凄く小さい。デスクのパソコンを立ち上げると、俺はもの凄い速さでキーボードを叩いた。ああ、こいつは凄い。俺は一本の腕でコーヒーを飲みながら、三本の腕でキーを叩いている。残り二本の足?は資料をめくるために使っている。なんて便利なんだ。
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