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私と彼氏の日常
今日は私と彼氏の久しぶりのデート。
今は喫茶店に来ています。
最近はお互いに忙しくて、やっとすることのできたデート。
しかし、最近私は彼のクズっぷりに怒りを募らせていました。
「それでさ……」
私が他愛の無い話をしている間、彼はずっとスマホをいじっています。
そして、私が……
「ねぇ、私の話、聞いてる?」
そう言うと、彼は決まって……
「うん、聞いてるよ」
そう返します。
その間もずっとスマホをいじったまま。
でも、こんなのもう当たり前です。
「ねぇ、今回のデート計画、全部私が考えたんだけど」
私は少し怒った雰囲気を出していった。
「真由がデートに誘ったんだから当たり前でしょ」
そう彼はまたスマホに目を離さずに言った。
デートに誘うのはだいたい私。
それに彼はどこに行きたいとも、何がしたいとも言わないのです。
私が少し怒った雰囲気で言ったのにも関わらず、彼がスマホから目を離さなかったのはきっと、私のことが怖くないからでしょう。
なんだか、私がバカバカしくなってきた。
私はその気持ちを紛らわせるために、喫茶店で頼んだレモンティーを一口飲んだ。
レモンの爽やかな香りが鼻を抜ける。
でも、私の気持ちは落ち着かなかった。
「ねぇ。俺、急用ができたから行ってきてもいいかな?」
そう珍しく彼が私に話しかけてきた。
でも、それは急用ができたから帰るという内容だった。
彼はもう、私になんて興味が無いみたいだ。
本当はどこに行くのかとか聞きたい。
でも、彼は嘘を付く可能性だってある。
なら一層、後をつけてみよう。
「わかった、今日はありがとう」
「あぁ、それじゃ」
彼は急いで身支度を済ませると、テーブルに500円を置いて出ていった。
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