彼の秘密

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彼の秘密

 よし、今だ。  私は荷物をまとめて、会計をして店を出る。  私はすぐに彼の後ろ姿を見つけると、後をつけていった。  それにしても急用ってなんだろう。  会社の用事とかかな?  そう思って、後をつけ続けること10分。  彼は駅前の公園で女性と会っていた。 「はっ?」  私は思わず、声が出てしまう。  彼とその女性は少し話をしたかと思うと、近くにあったショピングモールへと行こうとする。  ……証拠、取っておこう。  私はスマホを取り出すと、彼と女性にピントを合わせて写真を撮った。  すぐに、二人はショッピングモールへと姿を消す。  同時に私は大きなため息を付いた。  こんなところで仕事はやらない、彼はプライベートだっった。  それで女と会っていた、浮気だ。  デート中に抜けてまでその女に会いたかったのだろう。  ここまで信じてた私がバカバカしかった。 「……別れよう」  そう私は独り言をボソボソとつぶやく。  でも、どうせ別れるなら今までのことを全部、全部ぶつけてやるか。  そうだ、計画を立てよう。  私だって、もう散々やられてきたんだ。  ただでは別れられない。  だから、徹底的に叩き潰してやろう。  私は拳を作って、グッと力を入れた。
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