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なぎさ:きれいに紅葉してるね。
わたし:俳句にしやすそうだ。
なぎさ:どうぞ。
わたし:……意外とむずかしいかも。ありきたりの句になりそうだ。
なぎさ:じゃあ、あたしが。
春楓いろいろ事情があるのかな
なぎさ:子どもってこういうことするんだよねー
わたし:あのおばあさんの……
階段を掃除して待つ祖母一人
なぎさ:あの鳥は?
わたし:あおさぎかな?
なぎさ:……あ。
わたし:なんだ?
なぎさ:ここが蓴菜池だよね。蓴菜は?
わたし:さあ。
なぎさ:蓴菜ないの?
わたし:……ここに蓴菜がありますって掲示したら、取られるからじゃない?
青鷺の春の蓴菜目もくれず
なぎさ:これは水の中で生えてるからかきつばたかな。
わたし:いや、黄色は花菖蒲に限られてるらしい。
なぎさ:がはっ! 確かにあの看板にはそういう情報も! この池にはたくさんあるけど、黄色ばかりだね。
なぎさ:この時間になるとあったかい空気が上がって来るね。
入り混じる寒気と暖気舞う綿毛
わたし:混じってないぞ。
なぎさ:うん。入り混じってるだけ。
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なぎさ:昨日は一句も詠まなかったけど、具合悪かったの?
わたし:思い出したくない。夢も見ずに寝れたから、もういい。
春の夢集めた箱に付箋貼る
なぎさ:ホラー映画好きだよね。
わたし:ながらで見るのにいいからね。
なぎさ:でも、夜には見ないね。
ホラー映画見飽きて連休半ば過ぎ
わたし:前に詠んだ句だけど、明日は立夏だから上げとこ。
夏近しペチュニアの香り部屋に満つ
なぎさ:それはいいんだけど、夏近しって季語使いすぎでしょ。「夏が近づきます。黄色い線までお下がりください」ってアナウンスがくどいww
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