初候~葭始生 (よしはじめてしょうず)

5/5
前へ
/12ページ
次へ
なぎさ:この季節はつつじよねー。先に詠んでいいわよ。 わたし:うーん、どうしよっかなぁ。 なぎさ:いいから、さっさと詠みなさい! わたし:ツンデレごちそうさまです。 51ed3d37-95f5-407d-887f-5e169d317e3b  植え込みも自己主張する躑躅かな なぎさ:あんたもこういう句を詠むのね。 わたし:こういうって、どういうのだよ。 なぎさ:んー、自己主張的な? じゃあ、あたしね。 4a91d7da-aa0b-4ac1-9b70-8f4017a4ca43  闇に赤く白く燃え上がる花躑躅 97e1d831-ebb0-4d06-88db-d367e522c5e8 わたし:なぎさもこういう句を詠むようになったんだぁ。もう1句いい?   降雨予報記憶の躑躅を撮りに行く なぎさ:やめときゃよかったねぇ。 わたし:雑にしないで。今日午後から雨が降るって予報聞いて、昨日見ていいなって思った躑躅を撮りに行ったって……わかんないかな。 なぎさ:んなこたわかってんの! いつも一緒にいるんだから。昨日見た躑躅なら昨日って書きゃいいじゃん。4日前かと思ったよ。 わたし:未来と過去を同時に描いたところがいいのに。 なぎさ:あー、はいはい。じゃあ下句は今撮った!がいいよw
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加