次候~霜止出苗 (しもやんでなえいず)

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4/27 なぎさ:あれ何? 084540db-2e7f-4dd9-a1a9-69ed2fea8e20 わたし:ねぎだよ。 なぎさ:ねぎかぁ。てっぺんのもしゃもしゃしたのがかわいい。 わたし:葱坊主だね。 なぎさ:まんまだねー    ねぎ坊主取れば野菜になるのかな わたし:ねぎって色の名前に多くなってるね。  萌葱浅葱目に涼やかに蕎麦手繰る なぎさ:手繰る? わたし:食べること。蕎麦だけに言うかな。 なぎさ:ふうん。ラーメンやうどんには言わないんだ? わたし:言わないね。東京以外では言わないような。 なぎさ:は、はーん。……ちょっと気取ってる? わたし:おまえは、もう! 57ff5b19-5f12-4b5b-a1ee-622b0b713e88 なぎさ:いっぱいあるねー  ししゃもより色とりどりの鯉のぼり わたし:意図的に子どもっぽく詠んでるだろ? なぎさ:違いますー。純真な心ですー。 c4b20021-c7ef-4f79-a9be-9cd49e3b59c5 なぎさ:いいとこだね。ここが蓴菜の池なの? わたし:……違うみたい。とほほ。 なぎさ:えー! ま、いいや。まったねー  蓴菜を求めて湿地にたどり着き わたし:句を詠んでくれて助かったよ。 なぎさ:えっへん! 4/28 e124fb4a-e44a-4e5c-a759-7693b4652020  あの角を回れば夏の君がいる なぎさ:いいね、いいよ。 わたし:拙の句の神髄を漸く悟りしや。 なぎさ:よし! 夏服買いに行くぞ! わたし:ん? なんか勘違いしてるな。
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