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「いい加減、前向きなよ、レオ」
「うるせえ!お前に何が分かる?ほっとけよ。俺にはアイツ以外、要らねえよ。アーサが死んだはずがないんだ!」
少し前から徐々に強さを増していく雪の中で
俺は婚約者だった立花亜里沙の葬儀に、
連れの3人とともに参列していた。
その空間にあったのはどこまでも虚しい無限の闇でしかなかった。
傘をよけて肩に積もる雪を
攘うこともせず…
ただそう俺は思っていた。
血に染まった鎧を着たおどろおどろしい、君を連れ去る悪魔を乗せた黒い車をただ見つめて。
彼女が死んだという実感のない
非現実世界に唯々苛立ちを覚えていた。
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