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大きく胸を上下させる蓮の体を、巴はそっと拭き始めた。
「あ……」
「いいから、そのままで」
汗とローションと、精でまみれた蓮の体。
だが、汚いとは感じなかった。
どんな姿でも、蓮は魅力に満ちていた。
「もう少し経ってから、シャワーを浴びてくるといい」
「……嫌です」
「なぜ?」
「お風呂から出て来て、巴さんが居なくなってたら。僕、寂しいです」
「どうして君の口は、そんなに可愛いことばかり言うんだろうね」
ちゅ、と小さなキスをして、巴は蓮に毛布を掛けた。
「私は、どこにも行かないよ」
「約束してくれますか?」
「ああ。今夜は傍から離れない」
自分の体も清めた後、巴は蓮を抱き寄せた。
腕枕をして、語った。
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