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「蓮、頑張ってるな」
「巴さん、おはようございます!」
それはそうと……。
「それはそうと。今朝の朝食は?」
「シリアルに、ミルクをかけて食べました」
「それだけ?」
「はい」
巴は、こめかみを押さえた。
食べてない!
貧しかった蓮は、基本の食生活を知らないのだ。
彼を責めるのは、間違っているだろう。
だったら……。
「蓮。よかったら、私が食事を準備しよう」
「え!?」
「君のマンションに、泊まり込んでもいいか?」
「それは嬉しいですけど。巴さんのお仕事は」
「リモートでやる。日中、社に出向くことはあるが、朝と晩は私が準備するよ」
巴さんが、僕の元に来てくれる!
蓮は、最高の笑顔を見せていた。
「嬉しいです! 僕、すごく嬉しいです!」
「では、決まりだな」
明るい未来に、希望の光。
蓮は、輝いていた。
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