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────────「改めて、きゅーちゃんようこそ!小桃家へ!」
と両手を伸ばして純は立ち上がり言った。
「これからは小桃 毬だよ!きゅーちゃん」
「小桃、毬…ですか」
毬は笑顔で話す純にキョトンとした顔で言った。
「毬のお母さんと俺たちのお父さんが婚約したからだよ。俺たちの名字の小桃になったんだ」
「まだ、状況把握できないよね。これまでのお母さんとの生活をしてたから、急にもう充たちの家に来たから不安だよね…」
「そうだな」
と乙、充、律が口々に言った。そして、文は純の元に行き、毬に今にも飛びかかりそうな純の右耳を引っ張り、引き離した。
「そうだったんですね…。お母さん、再婚したんだ。お兄ちゃんたちのお父様なら私、安心できます。これまでにも誕生日の日に欲しいプレゼントをくれた方なので」
「お父さん、そんなことしてたんだな〜!なら、いいね!」
「お父さんが毎年、どこかに行ってたのは毬のとこだったってことか」
「お父様だなんて、今の時代に初めて聞いたよ。そんなにかしこまらなくていいよ!もう、充たちとは家族なんだから」
純は引っ張られた右耳を抑えながらも笑顔で言い、乙は納得したように言った。そして、充は見ていて安心するような笑顔でそう告げた。
𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒そして、毬の5つ子王子様との生活が始まった 𓈒◌𓐍𓈒◌𓂃
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