荒野の先へ

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荒野の先へ

僕らを平凡な幸せへと運ぶ列車は荒野を走る。敷かれたレールを真っ直ぐに突き進むのを良しとする奴らに適当に別れを告げて、僕は列車を飛び降りた。 そこには何もなくて、夜を照らす北極星だけが道しるべだった。お前たちが無意味だと笑ったものの価値を証明するために、僕はひとり荒野を踏みしめた。
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