夜の蝶
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夜の蝶
私は夜にしか羽ばたけない哀れな蝶。飾り立てた羽を翻せば、黄金色の風が巻き起こる。乱反射する輝きは、存在理由で存在証明。 嵐のような時も、朝になれば跡形もなく消えていく。ある者は眠り、またある者は社会の歯車に。 毎夜行われる宴の中でしか生きられない私は、目覚めた街を遠い目で眺めた。
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