偶像

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偶像

上品なブラウス、背伸びしたブラックコーヒー。年上の彼に近づけるように努力をした。 追いつける訳がないのに、彼に相応しい人間を勝手に想像して、勝手に落ち込んで、勝手に走って。追いかけてたのは彼じゃなくて、私の生み出した幻だった。 いま彼の隣には、小柄な可愛らしい子が寄りそっている。
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