キャラメル色の思い出
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キャラメル色の思い出
キャラメルの包み紙を開く。骨が浮き出たしわしわの手には、不釣り合いだった。小さく息を吐いて口に入れる。 泣いていた幼いわたしにキャラメルをくれた幼馴染。薄汚れたポケットから出てきたそれが、宝石に見えたことをよく覚えている。 鼻腔に広がる甘い香りは、あの日と同じで温かいままだった。
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