第003愛.アイベラ半島にて②

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第003愛.アイベラ半島にて②

 アタイに同伴して地球に付いて来た相方とは、そう……全身ピンクのフクロウなのヨ。色から分かる通り、相方は周りを笑わせるの大好きネ。  ごみ袋の渦の中でピンクフクロウがカマしたとは、どうする?とアイコンタクトを求めたアタイの鼻先デ……  ヘン顔、ブッ込んで来た事なのヨ。 ……ぷっ、あっひゃっひゃ♪  アタイ達、2匹とも笑った反動で埋もれたまま息が続かなくテ。パーク屑入れの中から、慌てて頭を出してしまったネ。 けほっ、けほけほっ。  思わず目が ✕ になり、咳が止まらないネ。しかも素性が分かった途端、あそこの親子がこちらを微笑ましく見てるのヨ。 アタイ:にゃ、にゃッ?    フクロウ:ほ、ほホー!  互いに顔を見合わせ、鳴き声だけで無くアイコンタクトでもコクンと頷き合うアタイとピンクフクロウ。コミュニケーション能力、高過ぎネ。  それに流れ星宛ら(さながら)、あんな遥か高い星空から墜落したのニ……怪我は無くピンピンしてるネ。ツッコミ処、満載なのヨ♡  アタイ達を写メに納めSNSでバズろうと、人々はスマホ片手に右往左往ネ。でもその時は既に、アタイもフクロウもパーク屑入れに居ないヨ。 ぱふぱふぱふ、ぱふぱふぱふ。    ばふん、ばふん、ばふん、ばふん。  空のごみ袋を風船にして、その中に体躯(からだ)を入れ頭だけ外に出したヨ。完全に風船に擬態し、ぴょんぴょん跳ねたのネ。 ぱふぱふぱふ、ぱふぱふぱふ。    ばふんっ、ばふんっ、ばふんっ。 きょろ……きょろ。  咄嗟に思い付いたネ、確か芸人でこんなコトしてる人間も居たなっテ。ネコでは無い……それより記憶デ。 ぱふぱふぱふ、ぱふぱふぱふ。    ばふんばふん、ばふんばふん。 きょろきょろ……きょろきょろ。 ぱふぱふぱふ、ぱふぱふぱふ。    ばふばふばふば…… ……っぱぁん!!!  あっ、風船ごみ袋が! にゃ~んwww  どうやらアタイの方が、先に割れたみたいネ! 一瞬レモンイエローの毛が逆立ち、しゅーんとまた萎れたのヨ。 ほっホホっ♪  それを横で見て、ピンクフクロウは笑い転げたネ。デモ、その後…… コロコロ、コロコ……ぱぁん! ほwww  2匹ともバツの悪そうな顔、よろよろ走りながらその場から逃げたヨ。すると、ちょうど見晴らしの丘のベンチを横切ろうとシタ……その時。 『◎△$♪×¥●&%#?!』  ベンチに座ってるお爺ちゃんが来い、来いと手招きして2匹を引き留めテ。何を言ってるか分からない言葉の羅列で何か伝えようとしてるヨ。  一体……何を伝えたがってるんだろネ?
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