プロローグ・未知の恐怖

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プロローグ・未知の恐怖

 2025年。環境破壊による水質及び地質変化で世界各国に強酸性雨が降り始め、放射能汚染の除去に使用された化学物質が問題視されたが、天気予報の『強酸性雨警報』を気にする程度で、真の恐怖を知る者は皆無であった。 『雨に濡れるな』  ある日、近所の少年が友人に『外出は危険だ』と真剣に警告したが、中学校のクラスでも少年の発言は馬鹿にされ、嘘つきだと虐めが激化するだけで、友人は少年の味方をせずに裏切ってしまう。 『嘘じゃなかったのか?』  少年の予言は的中して友人は謝罪したが、既に強酸性雨に濡れて未知のウイルスに感染した恐ろしい生物が、街の至る所に出現し始めていたのである。  さしすせそのソの二つ前の『ズンビ』。それは『ゾンビ』より格上の最強の生物だった。
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