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「天雷天中起，地雷地中行。神雷動五嶽，水雷四海騰。今年雷速起，密行五闕號，霹靂借神威。神符所到處，萬邪不敢生。急々如律令！！」
アバドンは雷公鞭を縦横無尽に振るう。アジ・ダカーハを中心に遺跡上空に四つの紋章とそれを取り囲む五つの耀きが顕現する。
「五雷敕咒！ 五雷来破！！」
五つの耀き、青・木雷、赤・火雷、黄・土雷、白・金雷、黒・水雷……五行の雷が邪神龍アジ・ダカーハを切り裂く。
『ガガガガガァァァァァァァ────！』
切り裂かれたアジ・ダカーハの身体から鮮血が流れだし……
「あれは……？」
砂に染み込んだ血から毒蛇、百足、蠍、様々な害虫が湧きだしてくる。ただ巨大だ。軽く人間サイズ。
さらに砂の中から軍服をきた骸骨が銃器を携え甦ってきた。湾岸戦争の戦死者。
『キサマ────！！ ナニモノダァ────！？』
邪神龍は背中から翼竜のような巨大な羽を生やすとアバドンのまえにあがってきた。
「俺か？ 俺はおまえら邪神眷属の天敵だ。おまえらを滅ぼす者アバドンだ！」
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