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「いま、声が……」
「あの兄ちゃんだよな」
「サンダーゲイル、いやアバドンの声ですね」
「この辺一帯燃やすとよ」
「ｼﾝﾊﾟｲｽﾙﾅ、ﾜﾚｶﾞﾏｶｻﾚﾀ。ｺｺﾆｲﾙﾓﾉｽﾍﾞﾃｳｺﾞｶｽﾞﾄﾓﾌﾞｼﾞﾃﾞｱﾙ」
タウィル・アト=ウムルが懐から銀色の古めかしい鍵をとりだし天にかざす。カチリと何かが動く音がすると目に見えないナニカに覆われる気配がし広がっていく。
「ﾐﾅ、ｳｺﾞｸﾅ、御子ﾊ大気ｦ励起ｻｾアジ・ダカーハｦ分解ｽﾙﾂﾓﾘﾃﾞｱﾙ」
「大気を励起ってまさか？」
「あぁ……プラズマ核融合ですね」
さらりとデヴィットが言う。
「被爆するだろう！ そのまえに焼失する！！」
「ﾀﾞｶﾗﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞﾄｲｯﾃｲﾙ」
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